小田嶋隆

文章を書く人が凄いのは、自分が表現できない事象を言語化してくれるところもそうだし、自分が気づいてさえいないことに気付かせてくれるところだと思っている。そして最近は小田嶋隆の言葉で自分の気持ちに気づくことが多いので、忘れずにメモしておこう。この本の「大学に行く理由」の中から。

大学は、そこに通った人間が、通ったことを懐かしむためにある場所だ。本人が通ったことを後悔していないのなら、その時点で採算はとれている。

うん、それだわ。やる気のない教授たちによるクソみたいな講義を受けた思い出しか無いとは言え、気の置けない友人と過ごした大学のあの時間はかけがえのない思い出だもの。その思い出で少しは私の人生は幸福になっている。